雪覇国家公園は2008年にコウモリの調査研究と環境教育の推進に携わって以来、域内に29種のコウモリが記録され、台湾本島のコウモリ種数の82%を占めています。中には、複数の希少種や保育類の食虫性コウモリも含まれています。また、国内初の大型コウモリ小屋の設置や、タイワンウサギコウモリの生息地の発見など、豊富な研究成果を挙げました。
2023年から、雪覇国家公園管理処は雲林県黄金蝙蝠生態館と地域を越えた協力により域内のコウモリ小屋を改修したとともに、中原大学と協力してコウモリ保有病原体の検出を実施し、これまでのところ人に感染する可能性のあるウイルスが発見されていないとのことです。
雪覇国家公園管理処では、近くの集落の小学校でのコウモリ小屋作り、生態解説リーフレットの発行、環境教育講座の開催など、コウモリの保護教育を積極的に推進しています。将来も、保護活動の研究を続けるとともに、コウモリ小屋を集落のエコツーリズムに組み入れ、市民科学活動を実施するなどを通じて、国連の生物多様性保全目標を実践していきます。
国内初の大規模コウモリ小屋