梨山の中橫公路側に立って西北を望むと、徳基ダムの水没していない渓谷対岸を隔てて1本の真っ黒な嶺脈があり、高く鋭くそびえ立って山岳マニアたちを魅了し続ける山があります。この峻険な山稜こそ、大剣山脈です。 大剣山脈は、雪山主峰から西に向かって分かれ、翠池三叉山(3,565m)に到達してから南に向かって伸びていて、北から南の順に雪山西南峰(3,471m) 、大剣山(3,594m) 、剣南尖山(3,285m) 、油婆蘭山(3,308m) 、布伕奇寒山(3,295m) 、佳陽山(3,314m)と小剣山(3,253m)等、3,000m級の名峰8座が立ち並びます。小剣山の後ろの地塁軸線は、大甲渓の中流で切断されて、白姑大山は、ついに雪山山脈の「孤児」となってしまいました。まるで大剣山脈とのつながりが見えなくなってしまったかのようです。 雪山山群の6本の山脈のうち、大剣山脈は最も長いルートではありませんが、縦走ルートの起伏が激しく、稜線の上には山小屋もなく、水源も不足していて、登山口の標高が低く、常に尾根を登り続け、車での道程にも2日という時間がかかることから、別ルートから合流する場合を除き、このルートを登るチームは、ごくわずかです。
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